少年と少女のお話
タイトル未編集
二人と少年と少女が街を歩く。容姿は人により変わる。皆そうなのだ。あの子は落ち着いている。大半の子がそう言えば一部の子はあの子はかなり明るくてクラスで目立っている。あのこは生まれた時からなんでもできる。一部の子はあの子はすごく努力をしている。あの子は小さい。あの子は大きい。
人によって大きさ、性格は違う。相手がそう望むからそう見える。そして、二人には名前が無い
暗闇で歩く中、靄のかかった少女らしきものが少年に話しかけた。
「ねぇ。」
「なに。」
二人は生気のない声だ。二人は人なのか。
「次はどこへ行くの?」
少年は、歩き続ければどこかにつくと答えたきり二人は何も話さない。ただただ歩く。
すると、前からふらふらと酔っ払ったサラリーマンが歩いてきた。
「お、おぉ~!わかいふたりさんがよるあるいたらあぶないよぉー?」
30代くらいであろうか。
これは、若いのか、それともそうではないのか。

「臭いわ。」
男は彼女をじっと見つめた。気味の悪い笑顔を浮かべた。
「彼女……家に来ない?」
二人は走って逃げる。二人は息も切れず長い間走り続ける。
後ろから怒鳴り散らす声が聞こえた。
少年「もういいや。歩こう。」
二人には話す見る聞く考えるしかない。エゴも愛もなければ血も流れていし、心もない。
少女「新しい街。」
少年「ここにしようか。」
二人は歩いて旅をする。人という生き物を知りたいから。
それは心なの?私たちに心がある?
街は寂れていた。誰もいない街を2人は黙々と歩いていた。
どこからが見ていたのか、大きな建物からでてきた老婆が2人に話しかける
「お二人さんがた。旅人かい?」
「はい。そうです。ここら辺で、ホテルはありませんか?」
老婆は二人を連れてホテルを紹介する。
「ここは貧乏だからいいホテルはないけどね。」
「充分よ。」
老婆からしたら二人はいい年のカップルに見えたようでダブルベットの部屋を用意した。
「いい夜を。お幸せに」
老婆は部屋をでてどこかへ行く。
「幸せ?誰といれば幸せになれるの?」
「知りませんよ。幸せだなんてないかもしれないですよ。」
「ないものを願う人間。滑稽ね。」
神…それはいるの?ないものをひたすら願うなんて悲しくないの?
愛…誰がそんなものを作ったの?愛って何。
「寝ましょう」
寝て起きて、心はなくてもなにもなくても、太陽は出て太陽は沈む。何も特別なことなんてない。正しいも間違いもない。

「朝よ。」
「僕らはなぜ寝るのでしょうか。血もなく、人でなく、睡眠などとらなくても構わないのに。」
二人は生きてないが死人でもない。そして寝る必要は無い。でも寝ようとすれば寝る。人が寝る必要は?何かから逃げたいから?休むって何。生きるとは。
「街を回りましょ。」

二人はいつも一緒に並んで歩く。周りを見回すと親子で買い物をするもの、友達と走り回って遊ぶもの、街はガヤガヤしている。商人が毎朝早くから商品を並べ客が来れば接客。
「街は不思議ですね」
「なにが?」
「沢山の人がいて街が成り立つのですから」
人の死後はどうなのだろう。天国に集まるの?別にあるの?そこでも人は集まるの?人は集まって何をしようとするのか。
「ここは普通でした。」
「いつもと変わらないわね。」
二人にはお金が無い持ち物がない。家賃なんて払わないで街を出て歩く。
「次はどこへ行こう。」
「歩けばどこかに行くよ。」



END
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