「檜山……?」



長い腕にすっぽりと包まれて、彼の香りがいっそう強く全身に入り込んで来た。



「お前は、いつも俺を心配させてばっかりだな」



呆れたような声、だけどチラッと見上げるとその表情は笑っていた。



ベッドの上で抱きしめられているというだけでもドキドキしてしまうのに、そんな表情で見つめられたら余計鼓動はうるさくなってしまう。

熱くなる頬を隠すように檜山の胸に顔をうずめると、抱きしめる腕には少し力が込められた。



そして少しすると、耳元では小さな寝息が聞こえてきた。

……今度は本当に寝ちゃった。

安心してくれたってこと、かな。



檜山は、なんでそんなに心配してくれるんだろう。

同期として?同居人として?

それとも、なんてそれ以上の理由があるんじゃないかと期待してしまうよ。



そうだったら、いいのにな。

そう願いながら、彼の腕の中で私もそっと目を閉じた。





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