冥界の王子様
居場所

荒魔照




















今日は〜カレーにしようかな!





リクと帰った日は覇天統のみんなに

探し回ったとのお説教をされた。




総長さんをずっと拘束しちゃったんだもん。

私は謝り続けることしかできず
白羽の矢はリクにも向けられたけど


やはりリクの圧に勝てる人はいなくて
話は収束した。




そんな時間がとても幸せで


大切な時間だった。





カレーといえばー

にんじんとー、ジャガイモと



スーパーに買い物に出た私は
着々と夜ご飯の材料をカゴに入れていった





「田辺ー玲奈ちゃん?」





誰????





「ちょっと来てくれるかな?」





ニヤニヤしながら腕を掴むスキンヘッドのおじさん



気持ち悪い




「や、やめてください

なんですか」







「ん?ジッとしてれば終わるから」






私はくるまのなかに放り込まれた。






「ど、どこに行くんですか」






「俺らの総長のとこだよ」







この人も暴走族の人なんだ。


暴走族と知って驚かないのは

覇天統の人が優しくしてくれたからだろう。





これからどうなるのかという恐怖と




今までになかった死にたくないという気持ちが




私をせめたてた。



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