カウントダウン~君にもう一度、初恋~

意地っ張り














「お疲れ様でした~。」







気抜けた声でこの場にいる全員に安堵が広がる。








「はぁ~疲れましたね~。




青木君も今日は早めに上がってください。





明日のスピーチに期待していますよ!」









...俺は新入社員に向けて


歓迎会で話さないといけないことになっている。







「はい、頑張ります。」






とはいっても一年しか変わらないし、




なるべく不安を与えないように『一緒に頑張ろう』




的なこと言っておけばいいって言われてるし...
















余計なことは言わなきゃ問題ないでしょ。



















「青木君!ちょっとこっち来て!」





「あ、ハイ!」












帰れるんじゃないのかよ...









ほんっとに、ここの会社入る前は







すげぇ立派だと思ってたけど








入ってからは悪い噂しかきかないよなぁ。
















毒薬作ってるとか、人体実験してるとか...









ま、噂だから信じてはないけど






軽くブラックだなとは思える。







「青木君は明日のパーティって



参加でいいんだよね?」





...それはもう、いろんな人に何十回と答えた質問。





「...はい。参加というか裏方として入ります。」




「あ、なるほど了解。それでね、青木君・・・」









...ほんとにわかったのかなぁ。








「先輩、私はもう失礼します。お疲れ様でした。」















こういうときはスルーするのが一番。




「あ、ちょっと・・・!」




















...あーこわこわ。











なんで女の人ってあんなに強気な人ばっかなんだろ。











もっと大和撫子然としたっていうか...











落ち着いた感じの人っていないものかなぁ...















なんて考えてたらもう駅か...





一年も経つと無意識に行けるようになるんだね。


















楽でいいけど。
















...それにしても、最近はパーティの準備で




普段使わない筋肉使ってるからか



疲れがピーク近い...








家に帰ったらすぐ寝よう...










風呂とかは朝でいいや...









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