金髪と耳に光るピアス。
着ている制服は都内で最も頭のいい進学校のものなのに、彼から秀才のオーラはカケラも感じられない。複数の女の子と夜遊びをしていることだって、有名な話だ。


「母がご飯作ってくれているので」


「ちぇ、残念。明日はいいだろ?」


無遠慮で、好奇心旺盛のキラキラした瞳が苦手だ。



「明日も無理です」


「えー、いつならいいの?」


先週はテストが近いからと断り続けた。そのテストからやっと解放されたというのに、今度は迷惑な生徒からの誘いに対応しなければならないなんて。面倒くさいし、関わりたくない。


どうしたものかと前を向き直ると、数学講師と目が合った気がした。



「サキジマ。僕の授業を無理に聞いて欲しいとは言わないが、私語は慎んで欲しいね」


「はーい」


講師の注意に、崎島が爽やかな返事をしたが、その後に大きな舌打ちが私の耳に届いた。

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