外見9割、性格1割。
緊急事態

新学期になると鬼男の言う通り
先輩の噂をしている人は
1人もいなかった。

登校した私は芽衣に
夏休みに起きた出来事を話した。

先輩に振られた事。
鬼男に片想いをする事。

愛琉「叶わなくてもいいとは
思ってないけど、私はさ
あいつと一緒にいられるだけで
幸せなんだ。恋人になれなくても
やっぱり私はあいつが好き。」

芽衣「そっか。
愛琉が後悔しないのなら
私は応援するよ。」

愛琉「ありがとう、芽衣。」

誰かに伝えておかないと
気持ちが持たないような気がした。

叶わない恋と分かっていながら
人は人を愛する事が
出来るのだろうか。
そんな不安は決して消えない。
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