クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
秘密がバレました


「じゃあ、そろそろ行ってきます!」


週末明けの月曜の朝、食器洗いを終えてエプロンを外しながら、明人さんに声をかける。


「あぁ、弁当、忘れないでね!行ってらっしゃい!今日も楽しんで」


爽やかな笑顔で手を振ってくれた明人さんに、朝からすごく幸せな気持ちになりながら、寮生3人とは別の出入り口から出て、


周りを確認しながら、校舎を囲う木々の間から大回りして裏門へと向かう。


この道にももうだいぶ慣れた。


生徒のほとんどは正面玄関からくるし、裏門は基本職員の先生方が車を止めるスペースがあるぐらい。



校舎の裏から昇降口に向かうと、ちらほら登校中の生徒たちが見えてくる。



同じクリーム色のブレザーに、グレーとピンクのストライプリボン。



最初は絶対無理かもって思っていたけれど、ちゃんと馴染めているのかな?


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