本当の私、迷走中です
青空
キーンコーンカーンコーン

「はい、今日の授業はここまで」

椅子を引く音が響く。
そんな中、私は弁当を持って、いつも所へ向かう。

「ユキ、今日も髪がボサボサだぞ?少しは女子らしくすればいいのに…」

学校で一番の仲良し、鷹梨 晃(たかなし ひかる)の席だ。

「うるさい!女子らしくすんのは苦手なの‼晃が一番知ってるでしょ‼」

そう。
私は女子らしくするのが苦手で、いつも男子と一緒。
休み時間もいつもそう。
晃とは中学校からの付き合いで、高校2年生となった今でも仲良くしている。

「へいへい」
「……」

別に、悩みっていう訳でもないからいいんだけど…

「それより、ユキ」
「ん?何?」
「転校生、この学年に来るって噂、聞いた?」




…………………転校生?

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