君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
優希と美桜 優希said
「おはよう、優希!」

「おはよう、美桜…」

「お誕生日おめでとー!って、元気ないね。何かあった?」

「別に何もないよ」

にこりといつもの笑顔を向けると、不安そうな美桜の表情はパァッと明るくなった。

この能天気な美桜の笑顔が一番好きだったのに、今はもう悲しく感じる。

「ねえ、優希?放課後さ、屋上に来てくれないかな。言いたいことがあるんだ」

「……わかった」

この時、僕は感傷に浸っていて、まともに話を聞いていなかった。

ここで僕がこんな返事をしてしまったことで、放課後まさかあんなことを言われるんて。
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