I Still Love You
過去から未来へ
バタバタと日葵は抱えられる壮一とともに、病院へと向かっていた。
顔面蒼白の壮一を横に、もはや生きた心地がしない。何か悪い病気だったら。そんな心配を他所に、病院の診察は疲労、寝不足、栄養失調。その診断結果に日葵は心から安堵する自分に気づいた。
病室に移動させられても、まだ眠ったまま点滴を受けている壮一を見て日葵は苛立ちにも似た感情が湧き出てくる。

(昔も今もカッコつけすぎじゃない。なんでも一人でやろうとして……)

先ほどまでの緊張の糸が途切れたのか、ボロボロと涙が零れ落ちるのをハンカチで抑えながら、日葵は壮一への文句を小声でつぶやいていた。

「そうちゃんのバカ、結局心配したじゃない。隠すなら最後まで隠しなさいよ。でもそうしたらまた置いていかれるの?」
小さいころからの思い出と、再会してからのことが頭をグルグルと頭を廻り、もはや支離滅裂な言葉しかでてこない。
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