最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
実は飛行機に乗ったのは初めてで、飛行機が飛んでしばらくは慧の手をギュッと握ってた。
だってたまに揺れるし、落ちるんじゃないかって怖かったから。
それでいつの間にか眠っていたようだ。
「連れて来てくれてありがとう!」
子供のようにはしゃいで目を輝かせながら彼に礼を言う。
乗った時は怖かったけど、今はこの美しい島を見て恐怖もなくなった。
「どういたしまして。この一ヶ月俺をしっかりサポートしてくれたお礼だ」
私の方に顔を寄せ一緒に島を眺める慧に部下モードで返す。
「でも……それ仕事だから当然ですよ」
「じゃあ、彼女特権だな」
彼は私の目を見て甘く微笑んだ。
『GWまるごと空けておいて』と彼に言われたのだけど、まさかこんなに美しい島に連れて来てもらえるなんて思ってなかった。
彼からその連絡が来たのは、一週間前。
オフィスにいる時でみんなにバレないかとヒヤヒヤした。
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