隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー
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翌日。

窓から差し込む朝日で目が覚め、時計に目をやって一瞬青ざめた。

──9時。

一瞬会社に遅刻してしまうと肝が冷えたが、すぐに今日は土曜日で会社は休みだと気がついた。

体を起こし、ベッドの側にあるローテーブルの上に置かれた社員証に目をやる。
昨日、湊人が持ってきてくれたものだ。

昨日は天気予報も大外れの大雨だったし、
大雨の中家まで届けてくれたのだと梨架から聞いた。

もう湊人に連絡することはないだろうとスマホの電話帳からはとっくに湊人の電話番号もメールアドレスも消してしまっている。

「でも、お礼言わないといけないし、メールしないと…」


本当は電話をするべきなんだろうけど、
湊人は仮にも芸能人だ。梨架を見ていればその多忙さは容易に想像がつくし、安易に電話をかけるよりもメールをいれてお詫びをお礼をする方が賢明に思えた。

…梨架から連絡先を聞くしかないか。


そう心の中で呟いて、部屋から出た。
今日梨架をドラマの現場まで送るのは12時からだ。朝には何の仕事も入っていないし、まだ寝ているのか梨架はまだ自分の部屋から出てきていないようだった。

洗顔や歯磨きや着替えを済ませ、
簡単なブランチを作る。
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