偽りの甘い罠
嫉妬
「紗英、青柳くんと付き合ってるって本当の話?」
「あ、えぇ、、、」
「ん?歯切れが悪いけど?」
「いえ、雅人さんがいるのに、、私、、」
「うん、まぁ、正直に言えばショックかなー、、、
紗英は俺だけのものって思ってたからね」

雅人さん、、、

雅人さんが"俺だけのもの"なんて、独占的なセリフを
口にするとは思いもしなかった

すごくくすぐったい気分。

「雅人さん、私、嬉しいです。」
「紗英は悪い子だね。」
「え?あの、ごめんなさい。そんなつもりじゃ、、」
「今夜は帰さないよ?」

コクンと頷くと、雅人さんの蕩けるような甘いキスが
私を幸福へといざなう

もう、抗えない。

終わりになんて、きっと、、、無理。

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