無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
出会い



そもそも、わたしと夏向との、この歪んだ関係が成り立ってしまったのは、さかのぼること1年前のことになる。




***




高校1年の夏休み中。



日付は8月20日。



この日は、わたしの16歳の誕生日。


日付が変わった12時に、たくさんのお祝いのメッセージがスマホに届いた。


休み期間中なので、直接お祝いしてもらえないのは仕方ない。



今日1日、何もする気が起きず、ずっと部屋にこもっていた。



今は、気づけば夜の9時を過ぎていた。


自分の部屋のベッドに寝転びながら、今日スマホに届いたメッセージをスクロールさせて見返す。


電気もつけず、暗闇でスマホの光を見ているので、少し目が痛い。


今日1日、誰かに会うこともなく、誰からも直接お祝いの言葉をもらっていない。

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