君の隣で。
卒業。
───数ヵ月後…………
あの日からだいぶ日が経って、俺は慌ただしい日々を過ごしていた。
俺はやってしまった事の大きさを、日を追うごとに改めて感じていた。
兄貴にも、風香にも合わせる顔がなくて避けるようにしている。
でも、ちょうどいいタイミングでウィンターカップが行われたから本当に救われた。
この冬、バスケ部はウィンターカップでベスト4に輝いた。
今年のメンバーは期待できると言われ続けてきたけど、まさかベスト4になれるなんて思ってもみなかった。
俺も試合には出てたけど、先輩の上手さとか、他校のプレーを間近にして自信をなくしたり……。
もっと上手くなりたい、全国でも通用するプレーヤーになりたい。
その一心でウィンターカップ後は人一倍練習した。