2度目の忘れられない恋



「あ、あとね、みおちゃんに会わせたい人がいるんだ」


「会わせたい人?」


「うん。もう検診終わりだから二階に行っておいで?」

もうすっかり顔なじみの看護師さんに連れられた部屋にそっと入る


「…あ、!」


「久しぶり。咲田さん」

ビシッとスーツをきこなして、綺麗なお辞儀をしたのは


「大迫さん…あの時は、本当にありがとうございました…」

あの事件の時、私を助けて下さった

お見合い相手の方。


「いえ…僕は警察を呼ぶくらいしか出来なくて、何も出来なかった…

それを謝りたくて来させてもらったんだ」


なんて律儀な人なんだろう。


「大迫さんが電話をして下さったおかげで今の私がいるんです。

本当に感謝しています。なのに、お礼の1つも出来ていなくて、私の方こそすみませんでした」


「そんな…!…体調の方はどう?」


「もうほとんど回復しました!ありがとうございま…」
「…みお?」


お礼を言い終わる直前に、聞きなれた、大好きな声が聞こえた


「空さん…」

そうだ、今日は迎えにきてくれるっていってたんだ

もうそんな時間…




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