わたしは平静を装ったけれど、その女には何か閃くものがあったに違いない。

少し声のトーンをあげてその女は私に勝ち誇ったように告げた。

「今週末は楽しみにしてますわ。とお伝えください。」

「はい。かしこまりました。」

わたしは頭を下げて表情を見られないようにした。

どういうこと? なのだろう・・・。
やっぱりいたの? 許嫁・・・。

それにしても仕事中に会社に押しかけるって・・なんて礼儀知らずな・・・。

百合園って百合園財閥?
超お嬢様?


けれど・・・

ほんとに翔と釣り合っているのは・・・百合園瑠璃子みたいなお嬢様なのだ。

わたしみたいな一般庶民はほんとは翔なんて雲の上の人物なのだから・・・。