ストーカー
あたしは血の気の引いた顔で日菜と美咲を見つめる。


「ちょっと、顔色悪いけどどうしたの?」


美咲が心配そうに聞いてくる。


「今シャッター音が聞こえてんだけど、2人とも聞こえなかった?」


恐る恐る質問をすると、日菜と美咲の2人は目を見交わせて、そして首を傾げた。


あの音が聞こえているのはあたしだけなんだろうか?


「全然聞こえないよ? ホラーゲームなんてしてるから幻聴が聞こえたんじゃない?」


日菜はそう言って笑う。


美咲もつられて笑い始めた。


そうなのかな?


ゲームのし過ぎで、ちょっと耳がおかしくなってるのかな?


って、そんなことある?


不審に感じながらも、あたしは2人の後を追い掛けたのだった。
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