希望の夢路

思いつきでGO!

「よし!」
いきなり僕がそう言うので、彼女は驚いた。
「どうしたの、ひろくん」
「行こう」
「行く?行くってどこに?」
「着いてからのお楽しみ」
「えっ…?そんな…教えてよ」
「だーめ。その方が、わくわくするだろ?道中」
「それはそうだけど…ヒントちょうだい」
「…仕方ないなあ。美術館」
「美術館に行けるの…?わあ、嬉しい!どこの美術館?」
「秘密」
「え~、教えてよ」
「だーめ。はいはい、行くよ」
僕は彼女の手を握り、彼女の家をあとにした。

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