未来の約束
ともに生きる覚悟と、彼女の涙
~浩太~


立ち去る美和の後を追うか悩んでいると、美和と言い合いをしていた男と目が合う。


「君、時間ある?」


突然の誘いに、躊躇する。


「話があるんだけど」


俺は、この男に何を言われるのだろう。

そして、この男は美和の何なのだろう。

気持ちは乗らなかったが、知りたい気持ちの方が勝り、男の誘いに乗ることにした。

場所を、近くのカフェへと移した。


「忙しいのに、付き合わせて悪いね」

「いえ」

「君は、美和からどこまで聞いてる?」


探るような瞳で、男はこちらを見る。


「どこまでって、どういう意味ですか?」

「その様子じゃ、何も聞いてないみたいだね。なら、質問を変えよう。美和と付き合ってるよね?」

「はい」


迷うことなく、俺は答える。

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