。。折れた羽根、虹の架け橋。。
「龍は、先に車行ってて、ちなみに助手席ね。
俺とあげは、後ろ座るから」

「なんで、ずるいだろそれは!「我ーー龍神なり。龍神は、いかなる理由があろうとも、女の子には優しく、怖がらせてはいけない!」


龍神ってなぁに?なんて、返せる状況違うかも。

聞きたいけど聞けない。
「わかったよ、じゃあ先行くからな!!」

バァン!!


ドアが勢いよく閉まる。

オンボロアパートが、余計オンボロに見えるよ。

あたしは、オンボロドアに鍵をかけて、アパートを出た。

さよなら、我、城。







車内 。
助手席に不機嫌な龍がいた。

「ねえ、白。
龍はなんで怒ってるのかな?あたしのせい?」

助手席で足組みして、本当に不機嫌な龍。

「ただのヤキモチだから、大丈夫」
ーーヤキモチ?

「あ、後ーー龍神ってなぁに?」

そう、さっきから聞く龍神って言葉。

「我龍でガリュウって通り名だけど、周りがさあ急に龍神って言い出したんだよ。

つか、龍の口癖からそう言われた」

口癖?
「我ーー龍神なり」

ふぇ?

「これが龍の口癖。
龍の奴のカッコつけから、始まった。
そして、龍神の掟も作ったのは、龍。
女の子や子供を怖がらしてはならない!」

あ、だからさっき。
白の言葉の意味がわかった。



< 35 / 366 >

この作品をシェア

pagetop