*続*あまい・甘い・あま~い香りに誘われて
絡まる糸
イチゴのキミは今日も同じ時間、同じ曜日、同じ席に座る。

コーヒーをのみながら幸せそうににケーキを食べ、一時間ほど滞在する。

くろぶちの眼鏡を鞄からだし、テキストを開いて勉強をしている。

「ごちそうさま。」

レジに伝票をおき、お会計をしながら
「いつも何時まで仕事してるの?」

と聞いてきた。
「いろいろです。
私ここの娘なんです。カフェだけの時もあるし、ケーキを作るのを手伝う時もあるんです。」

「そっか……」

彼は顎に手をやり、何か思案していたがすぐさま

「じゃあ、また」

と微笑んだ。

「はい。またお待ちしてますね」


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