可愛がりたい、溺愛したい。
小悪魔くんには要注意。



季節はもうすぐ夏本番。


依生くんと一緒に住み始めてから、3日ほどが過ぎた。


学校はもうすぐ夏休みに入るので、周りにいる子たちはみんな浮かれ気分。


わたしも浮かれたいところだけど……。



「はぁ……」


「帆乃ちゃん、どうかしたの?ため息ついてる!」



今はお昼休みで、明日香ちゃんと一緒に席でお弁当を食べているところ。



「あっ、ため息……ついてたかな」



「うん、今日たくさんついてる!
それになんかボーッとしてるみたいだし…。
もしかして体調悪い??」



「う、ううん!体調は全然平気!」



「じゃあどうして浮かない顔してるの?」


「あっ、えっと……実は……」


ここで初めて依生くんと一緒に住んでいることを明日香ちゃんに明かした。

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