週明けの月曜日。
朝から空は一面雲に覆われた天気だった。

そして私もツイていないことが続いていた。
朝寝坊して出勤ラッシュのバスの中で二度も足を踏まれるし、会社のセキュリティゲートの前で鞄の中のICカードを探すのに3分もかかったし、おかげで出勤時間ギリギリの満員のエレベーターに乗る羽目になり気分が悪くなった。

そして、やっと備品室に辿り着く。

「おはようございます」

シルバーフレームの眼鏡の、気難しいオーラを醸し出すスラリと細身な城ノ内主任が、カウンター越しに立っていた。サイドで分けられた髪がカッチリとセットされた頭も個人的には苦手である。

「…おはようございます」
ボソボソと、エレベーターの中でもみくちゃにされたボサボサの髪を手ぐしで整いながら、城ノ内主任の横を通り過ぎようとした。