ロマンスの王子様
9・覚悟を決めた
今さらながら…本当に今さらながら、自分の行動を後悔していた。

勘違いをしていたとは言え、本当にバカなことをしたと思った。

「ダメだ、内容が頭の中に入ってこない…」

大好きなアニメを見て気を紛らわそうかと思ったけれど、内容自体が頭の中に入ってこない。

少し前までは好きなものに囲まれたこの部屋で過ごすことが私の癒しだった。

自分の好き勝手に謳歌することで結婚生活を過ごそうとした。

「あー、どうしよう…」

そう呟いた時、近くに置いていたスマートフォンが震えた。

手を伸ばして画面を見ると、
「芳樹さんだ」

芳樹さんからメッセージが届いていた。

そう言えば、ここ最近は会っていなかったな…。

話も聞いてもらいたいし、会うことにしようかな。

そう思いながら芳樹さんからのメッセージを読むと、返信した。
< 105 / 121 >

この作品をシェア

pagetop