キャラメル・ミント
mint 2

んー、重い。


「はっ、なんで」


目を開けると、湊の顔が近くにありびっくりして飛び起きた。しかし、湊の両腕はしっかりとわたしの腰に巻き付いていてスヤスヤと眠っている。




昨日3人で飲んで、



──『夏希さん、俺、男ですよ?』

──『この状況で、どうして冷静なんだよ』

──『今日は、離しません』



あー、なんか、思い出したくない。




「寝顔も綺麗だな、」



湊の寝顔を見ながら頭を撫でる。シャンプーの匂いがする。シャワー浴びて寝たのかな。
こう見ると、可愛いんだけどなぁ。起きてるとなぜか、ドキドキさせられてしまう。



彼氏と別れてすぐに、湊と再会した。
和真の家に行ったら、湊が居たのだ。多分、大学を卒業して家を出てから会ってないから、4年ぶりくらい。



そして、再会してすぐの頃に、湊から告白されたのだが、はっきり言って冗談だと思っていた。昨日まで。



疎いわたしでも分かるくらい、湊の気持ちが伝わってきて、あぁ、本当にわたしの事好きなんだなぁって。


こんな綺麗な子がなんでわたしなんだろう。
そもそも、いつからわたしの事好きだったの?
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