人間サイコロ
プレイ
プレイボタンを押して出て来たのは、キャラクターの名前や容姿を決める画面だった。


容姿を決めると言ってもとても簡易的なもので、すでに作られている動物の中から好きなものを選ぶだけだった。


「まずはお前がやってみろ」


カズヤはそう言うとミホにコントローラーを押し付けた。


咄嗟にコントローラーを受け取るミホ。


「あ、あたしが最初に作るの?」


ミホは戸惑ったように周囲を見回して言った。


「試にだよ。プレイの順番はどうせまた後で決めるだろ」


カズヤの言う通り、先にキャラクターを作ったからと言ってプレイの順番までが決まるわけじゃない。


今まであたしがやってきたゲームでは、そうだった。


それでもミホは渋々と言った様子で、自分のキャラクターに《ミホ》という名前を付け、犬のキャラクターを選択した。

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