「愛里ちゃんを心配してて、いいのかな?
いっぱいヤキモチ妬いても良い?
今度は、ゆいちゃんと桃花ちゃんにも
ヤキモチ妬いちゃうかもしれないよ?」

「いいよ。
いっぱい妬いて、俺のことが大好きだって教えて。
愛里ちゃんのことは………
唯ちゃんは…………『唯ちゃんが良い』と思った通りに行動してごらん。
たぶんそれが正解だと思うから。
心配なら、いっぱい気にして見てあげたらいいよ。」

先生はいつだって唯を唯のまま受け入れてくれる。

「ねぇ、先生。
唯の小指が先生と繋がってて、良かった。
ずっとずっと………糸を切らないように大切にしようね。」

小指と小指を絡ませて、指切りしたの。




「唯先生~
桃花ちゃんがお水で遊んでるよ。」

「唯先生、ゆいちゃんがウンチだって!!」

愛里ちゃんのことを、ゆっくり見ていきたいって思ったけど……

現実は

園にすっかり慣れた二人に加え

やんちゃ坊主の拓実君と斗真君が入園して大騒ぎ。

一人バタバタ、園内中を走り回ってるの。

「唯先生~
今度は、拓実君が早弁してるよう!」

教室を覗くと、さっきまで砂場で車を走らせてた拓実君が

持ってきたお弁当片手に満面の笑顔。

「おいちぃ~よ!」

口の周りのケチャップを拭きつつ

「まだ朝だから
お弁当は、もうちょっと後にしようね。」とお片付け。

主任先生にお願いしていた三人を迎えに

拓実君の手を引いて歩いていたら

桜の木の下で、ポツンと体操座りしている愛里ちゃん。

携帯を取り出して先生に連絡を入れる。

ひよこ組を受け持って、あまりに手がかかる為

唯のみ保育中の携帯をオッケーにしてもらったの。

トイレトレーニング中やオムツ替えの時、応援を頼みたいのに

一人で部屋を離れられないからね。