貴方に出逢えた奇跡(命のリレー)
出逢い


私は今職場に向かっている

駐車場から職場まで徒歩5分

毎日この道を歩いている

道路の右側は山になっている

木々が生い茂っている

すずめの声 カラスの声が聞こえてくる

反対側は病院の建物がある

病院1階の病棟は目隠しの為木が植えてある

木と木の間から病棟の窓が見える

ある場所に近づくとタバコの匂いがしてくる

山側の方でD rや患者さんがタバコを吸っているからだ

院内の敷地内は喫煙禁止だから、ここで吸っているみたいだ

点滴を持って吸いに来てる人もいる

そこまでして吸いたいのか…

毎日そう思って歩いている

まあいつもと変わらない光景だ!

突然後ろから声が聞こえた

「おはようございます」

たぶん一緒にタバコを吸ってる人に言ってるのだと思い振り向きもせず歩いた

すこし歩くと私の横に気配を感じる

気のせいと心で思い歩いていた

またもや!いや!私の横から聞こえる!

「おはようございます」

気のせいではない!

慌てて横を見て

「おはようございます」

と挨拶した

その人は身長が180センチくらいある感じ!

私が小さいからそう感じるのかな⁇

見た目は20代後半⁇

顔を見ると、どこにいたの⁇こんなイケメン!

テレビの世界くらいだよ!って思うくらいのイケメンだ!


そんなイケメンくんが私に挨拶してきた!

何かの間違い⁇気の迷い⁇

なんて考えてたら

「看護師さん⁇」

と聞いてきた!

私は冷静を装って

「いいえ!違います」

「看護師じゃなかったら何⁇」

何⁇って聞かれても…

「保育士です」

「え!保育士さん⁇」

保育士で何か問題でもありますか⁇って聞きたいよ!

「保育士さんって言ったら、保育園の⁇」

当たり前でしょ!って思ったけど

「はい」

って答えた私

「病院にあるの⁇保育園⁇」

「いいえ あそこです」

と指を指した

「あんな所に保育園があったんだ!」

とキラキラした顔で言う

この人は一体どこまで来るの⁇と思いつつ歩いていた

不意に

「じゃあまた明日!」

と手を振って病院に入って行った

彼はニットの帽子をかぶって、トレーナーにスウェットだった

それでもモデルみたいで、かっこいいとさえ思った!私はそのまま職場に行った

まさかこの先彼と深く関わるなんて思いもせずに

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