私の彼はボランティア部の部長!!
命のバトンリレー
夏休み中、あたしたちは学校の部室に集まる日もある。今日は集まる日や。

「今日、新たに校外活動のボランティアのお知らせが来ました」

聖夜くんが部室にあるホワイトボードに紙を貼る。それは……………献血ボランティアだ。あたしの胸がドクンと動く。

同時に蘇る記憶。車のクラクションと眩しいライト、吹き飛ばされた体、地面に広がっていく温かい自身の血液ーーー。

「四葉?」

隣に座っとる友達があたしの腕を掴む。あたしは「何でもない」と微笑んだ。

あたしは誰にも言ってないことがある。聖夜くんにも言ったことのない話。

「献血ボランティアでは、献血を呼びかける、献血のキャラクターの着ぐるみを着る、風船を配るということをします」

献血ボランティアは、何度か行ったことある。大体することは同じ。でも、今回は違うみたいや。

「実は、献血についてのスピーチをこの中の誰かにしてほしいと先生から言われました……」
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