想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
第2章/流転 —ru ten—


すごく幸福な夢をみた気がする。
身も心も満たされていたような———

そして、ようやく気がついた。
自分が佐倉圭介の腕の中で、安穏な眠りを得ていたことを。

どうやらここは彼の家の寝室で、そしてあの夢は、夢じゃなかった…

強烈な羞恥に、シーツの中で身を縮める。
「うそ…」
そのつぶやきが、口から漏れた。嘘じゃないことは、誰よりも自分が感じているのに。

「おはよう、栗原さん」
ささやく彼の声は聞こえたけれど、言葉を返すことなんてできなかった。
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