1話

···プロポーズ お断り






「沙織(さおり)結婚して欲しい。」


四角のビロードの箱を開き

 その中に納められ

 輝きを放っている

 指輪を見せながら

 和彰(かずき)は、

 私の前で、片膝をつき

私にプロポーズをした。





そんな・・・

 和彰に

沙織は、首を横にふりながら

「ごめんなさい。」

と、頭を下げて

 ホテルの

  スイートルームから

   足早に出ていった。
< 1 / 71 >

この作品をシェア

pagetop