2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
あなたの決意
それから、3日が経った。


樹さんに、私が自分で気づいた想いを伝えることもないまま…


何も無かったように、私達は、毎日笑って過ごしてる。


樹さんとの生活は…とても楽しかった。


ただ、横にいてくれるだけで…


すごく、幸せな気持ちになる。


充実した毎日が、私には心地良かった。


『柚葉、今夜は食事に行こう。美味しい店があるから、予約しておく』


『うん、嬉しい。楽しみにしてるね』


私は、夜までバイトを頑張った。


お互いに、仕事が終わって、1度帰って来てから出かけた。


フランス料理らしい。


ワインが飲みたいからって、タクシーを呼んでくれた。


後ろの座席で、隣同士に座る私達。


樹さんは…スーツ姿。


初めて見た…


今日のお店は、ドレスコードのあるお店らしく…


それにしても、カジュアルスーツを着こなす樹さん、カッコイイなんてもんじゃない。


足の長さが際立つ。


イケメンで細身の長身、周りの男性達とは、カッコ良さが桁違いだ。
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