2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
樹さんも、もう来ていた。


早速、2人で仕事モード。


柊君は、私が居ることに気づいてるんだろうか?


一体、どんな思いでいるんだろう…


『柚葉ちゃん、これコピーね』


山下専務…


また私にコピー頼むんだ…


『はい…』


軽く返事をして、重い腰を上げた。


『あれ?柚葉ちゃん、目が赤いね。もしかして、社長とケンカした?』


周りに聞こえないように、私の耳元で小声でささやく。


『…違います。コピーすぐします』


私は、慌ててコピー機に向かった。


専務の声に、いつも以上に嫌悪感を感じたからだ。


『柚葉おはよう』


『真奈…おはよう』


真奈は、私の顔をじっと見てる。


そうだよね、目が腫れてるし、赤いよね。


目立つよね…嫌だな…


『今日も1日頑張ろ!今日、飲みに行く?』


真奈…


この顔を見て、何か察してくれたんだね。


やっぱり優しい。


真奈は、本当にすごいよ…
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