妖狐の瞳に恋をした
ヒスイの瞳との再会
最悪な実習も終わり明日から夏休み

一度ゆっくりしようと考え、デュパンのバイトも2週間休みを

頂いた。

「明日からるーちゃんは休みかぁ~、どっか行くの?」

「どこにも行きませんよ。今回はゆっくり休もうと思って・・」

「そっか~、そういうのも良いかもね」

「はい」

バイトも終わり家への道を歩く・・・

「あ、あの公園だ・・・」

目の前には翡翠と出会った公園、視線は自然と翡翠に会った

楓の木に向いてしまう。

「エッ!嘘・・・」

私の目には楓の木の下にいる白い狐を捉えていた。

翡翠はゆっくりと公園を横切り道路に出ようとしていた。

すると後ろから車の音が近づいてくるのが聞こえた。

“翡翠、車に気づいてないの!?”

考えるよりも体が先に動いていた・・・

ドン!! ガシャン! ドサッ! キキキー!


痛みが体中にはしる中、悲しそうに私を見つめている深い

エメラルドグリーンの翡翠の瞳と目が合った。

「・・あ、良かった・・・。大丈夫・・だったのね・・・。」

微笑みながら言ったような気がしたが、意識はすいこまれるように

暗い闇の中に沈んでいった。
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