女40歳、お嫁にもらってもらいます!
5
自分の家にやっとの思いでたどり着いた私は、ただソファの上で呆然としていた。

「今日はなんて日だ…。」

こんな状況に力ない笑いが浮かぶ。

土屋部長と早川主任…。

2人を比べる事なんて出来ない。

土屋部長とはずっと同じグループで、私は直属の部下として頑張って来た。

仕事のやり方をずっと仕込まれたといっても良い。

いや、仕込まれたというより、ずっと見守ってくれていたといった方が的確だろうか。

私のやり方を信じて、仕事を任せてくれた。

出会った時には奥さんがいたから、いくらその後に離婚をしたってそんな対象として見た事はなかった。

「う~ん…。」

私は首をひねる。
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