クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました
愛の告白
 
           


 部長とふたりで車に乗り、彼の部屋にやってきた。

 ここへは何度も遊びにきているのに、ものすごくドキドキしている。
 さっきから、自分の心臓の音がうるさい。

 私がリビングのソファに座ると、部長はタオルを持ってきてくれた。


「冷やしたほうがいい」と言われきょとんと瞬きをすると、部長はソファの前に跪き私の顔をのぞきこむ。

 そして恐る恐るといった手つきで、私の頬にそっとタオルを当てた。


 タオルはひんやりと湿っていて、思わず小さく跳び上がる。

「痛いか?」

 部長は私の反応に慌てて手を引っ込める。

 殴られたところを冷やしてくれようとしたんだ。
 その気遣いに私は微笑んで、首を横に振った。

      
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