いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─

調査報告

波乱に満ちたパーティーのあと、私と創さんは営業部のみんなや招待客に囲まれ、たくさんの激励や祝福の言葉をかけられた。

それからしばらくしてようやく控え室に戻ると、極度の緊張から解放された私は椅子に座って放心していた。

花枝先生はそんな私を優しく抱きしめて、「お疲れ様、真央さん。明後日から忙しくなるから、今夜と明日はゆっくり休んでね」と労いの言葉をかけてくれた。

創さんは誰かからの電話に受け答えしたあと、「ちょっと待ってて」と言って控え室を出て行った。

あんな修羅場を乗り越えたと言うのに、創さんはまったく疲れていないようだ。

疲れるどころかいきいきしているようにさえ見える。

花枝先生が百舌鳥さんと一緒に部屋を出たあとも相変わらず放心している私を見かねたのか、雲雀さんが「お疲れ様でした」と言ってホットコーヒーを用意してくれた。

コーヒーを飲んで一息つき、昂っていた気持ちがようやく落ち着いてきた頃、創さんが優花と彩名、果歩を連れて部屋に戻ってきた。