悔しいけど好き

愛しい奴の顔

ーーーーー


「凪、起きろ。着いたぞ」

「ん?…着いた?」

肩を揺すられボーッと鷹臣の顔を見る。
あれから周くんに冗談だと言われホッとしてまた話をしている内に寝てしまったよう。
鷹臣は不機嫌が直ってないようでぐいっと腕を引かれちょっと痛い。
車から出ると周くんがトランクから荷物を出してくれてる。
周りを見れば見慣れた私のマンション前。

「凪、起きたかい」

「あ、うん、周くんここまで送ってくれてありがと」

まだぼーっとしてる頭で周くんが持ってる荷物を受け取ろうとしたら横から鷹臣に横取りされた。

「どうもありがとうございました!じゃ」

さっと頭を下げたと思ったら私の腕を持ったままマンションへと歩き出す鷹臣。

「あ、ちょっと!待ってよ!周くんにちゃんとお礼…!」

「凪いいよ。ゴメン、ちょっと彼怒らせちゃったかも」

「え!?」

引きずられながら後ろを振り向けば周くんは苦笑いで手を振っている。
え?え?と周くんと鷹臣を交互に見てる内に階段へと差し掛かり周くんの姿は見えなくなってしまった。

「ちょっと、何?何があったの!」

鷹臣に聞いても答えてくれない。
いつの間にか私のマンションの鍵を持ってた鷹臣が鍵を開け私を押し込むように部屋へと入った。
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