幼なじみの不器用な愛情
第一章~彼女の過去~
~♪

『はい』
『今どこだ?』
『なんで?』
『母さんがカレーもって行けって』
『・・・明日取りに行く』
『明日だったら悪くなってるだろ?』
『・・・じゃあ玄関に置いといて』
『・・・華』
『なに?』
『どこにいる?』

カレーの入った鍋を見ながら電話をしているのは伊崎隆弘(21)。実家に暮らしている大学4年生。
つい最近4年になったばかりだ。将来の夢は小学校の教師。夢に向かって一直線だ。成績優秀。成績は課目によっては学年で一位を取ることもある。好きな食べ物はカレーライス。嫌いな食べ物はピーマン。高校生のころからバスケ部に所属していて身長は180㎝。体系は細身だが程よく筋肉がついている。現在彼女はなし。ここ3年は彼女はいない。正直モテる。2~3か月に一回は告白される。合コンには男友達から引っ張りだこで誘われる。高校生のころから近所のカフェにてアルバイトをしていて、隆弘見たさに通う常連も多い。
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