どうも、弟です。
6 嫌いじゃない、嫌い

***

「あ~~~緊張する~!!」

「朝からずっと一花の緊張が伝わってきて私まで緊張する~~!!」

「俺もめっちゃ緊張する~~!!」


お昼休み。

私とすみれがお昼ご飯を食べ終わった後、雪くんの話をしていたところだった。


秋くんが私とすみれの向かい合わせた机の横に、近くにあった机をくっつけてきたのだ。

そして、三人で雪くんの話をして、今に至る。


「あっという間の二週間だったなあ……」


私は、今までの日々を思い出して、こみ上げてきたものをこらえるように目頭をおさえた。


「一花、本当に頑張ってたもんね!」

「本当だよ、一花ちゃんのおかげで勉強する癖がついたのもいいことだと俺は思う!」

「二人とも……ありがとう…!」


そうです。

いよいよ今日は、雪くんの実力テストの日なのです!!


私は時計を見て、深いため息をついた。


「雪くん、今頃頑張ってるかなあ……」

「一花、さすがに今はお昼休みでしょ」



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