御曹司に身分違いの恋をしました。
身体の異変


2ヶ月後
父と母の離婚が成立した。


もっとドロドロに
揉めるのかと思っていた。


欲の塊の父のにしては
あっさりと印鑑を押した。


そうよね
浮気相手がいるものね。


よくもこっちを苦しめて
向こうでヘラヘラしてたと思うと
腹が立って仕方ない。


拓実はどっちに行きたいか?
もう高校3年生
本人の意思を尊重しようと
言うことで自分で決めてもらうことにした。


案の定 母を選んだ。


「まだまだ苦労をかけるかわからないけど
絶対大人になって母さんを楽に
させてあげるから」
って涙が出そうな言葉。


あの父親の血が流れてるとは
思えない。


とりあえず住む場所は
今までのアパート。


そう 父が出ていくことになったのだ。


必要なものだけ持って出た父。


「残りの荷物は捨ててくれ!
愛華・・・すまなかったね」
と一言私に謝ったが全然心に入って来ない。


「すまなかったと思うなら
母さん名義の借金払ってよ!」


「それはお互い様の借金だから
オレだけが使ったんじゃない
オレもオレで借金を抱えてるんだ
そこは折半でいいじゃないか」


それに私がプツリとキレて
「二度と来んな!」とそこらにあるものを
父に投げた。


まぁ これ以上借金は増えることが無いと思う
父とあのまま一緒に暮らしていたら
増えてる可能性は大だから。


ーーー家族一丸でがんばろーーー


それが合言葉になった。


そして私はアパートを引き払って
実家に戻ることに決めた。


拓実が卒業したら
旧姓の田口を名乗るけど
卒業するまでは手続きが面倒だから
そのままにすると言って
それから先
いろんな手続きが多そうだ。





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