幼稚園が冬休みに入った最初の日曜日。
三人そろって私の実家を訪れることにした。

反対を押し切って和宏を産んだ私は、緊張を隠せない。

けれども、宏希さんが「俺に全部任せて」と言うのでうなずいた。


和宏は、クリスマスに宏希さん――いや、サンタさんからプレゼントされたばかりの、ベンチコートを羽織り、これまた緊張の面持ちだ。

私はもらったばかりの婚約指輪を左手にはめて、久しぶりの我が家のインターホンを鳴らした。


あらかじめ訪問することだけは電話で伝えてあるが、ふたりを伴うことでどんな反応をされるのかと顔が引きつる。


「忍!」


焦るように玄関を出てきた母は、私の隣に立つ宏希さんに視線を移して目を丸くしている。

彼が和宏を抱いているのでなおさらかもしれない。


「あなたはたしか……」
「浅海です。ご無沙汰して申し訳ございません」


ふたりの間で結婚を決め、覚悟の妊娠をする前に、彼は一度ここに来ている。