再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
プロローグ
晴渡った秋の空。

今日はいい天気…。


そしたら、ふと…あの日の記憶が蘇った。

「何か文句ある?」

大好きだった先輩と…その元カノのキスシーン…

そして…慌てて頭からその記憶を払拭するため、頭をぶんぶんと2回振るとわたしは、通勤カバンをもう一度肩に掛け直し、歩を速めた。


なんでこんなこと思い出したんだろう。

大嫌いな先輩のことなんて…

せっかくの1日が…台無しになっちゃう。

さ、早く行って新しいデスクの整理しとかなきゃ…

今日から新しい人が赴任してくるだもん。
最初からいい気分で働けるようにしとかなきゃ…ね。


けれど、そのときの空の色が…ほんとにあの日と同じだったんだ。

わたしが先輩にサヨナラした…あの日と…。

< 1 / 262 >

この作品をシェア

pagetop