恋人は社長令嬢
那々香に埜々香。

そしてこの子が、梨々香。

名前、似てないか?


「梨々香ちゃん。」

「はい?」

「お兄さん、いくつか質問していい?」

「いいですよ。」

梨々香は、快く引き受けた。

「梨々香ちゃんって、高校生だって聞いたんだけど、どこの学校?」

「学校?SYですよ。」

「18歳って事は、3年生?」

「はい。」

「卒業したら、大学行くの?」

「はい。」

「もしかして、名字って松森?」

「は……」

梨々香が、ハッとして口を塞いだ。


「やっぱ、そうなんだ。」

「あ…いや…」

梨々香は、一歩下がった

「おい、至。俺の梨々香を、いじめるなよ。」

瞬は、自分の後ろに梨々香を隠した。
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