医者の彼女
買い物から帰ってきた和弥さんは、うどんや
野菜の他にプリンやゼリーも買ってきてくれた。

「私、プリンがいい〜」

和弥「先に飯。プリンは後でな。」

「プリンだけで充分だよ?」

和弥「栄養にならねーだろ。ほら、
食べやすいように柔らかくしてるから。」

「ん。ありがと。」

飲み込むときやっぱ痛いけど…食べやすい。

半分くらい食べたところで、お腹いっぱいになる。

「和弥さん、ごめんなさい…残しちゃった」

和弥「食べれる分だけでいい。それよりさ…」

そう言われて和弥さんの方を見る。

「なに?」

和弥「これ、持ってて。」

渡されたのはおそらく家の鍵。
いわゆる合鍵ってやつ。


和弥「意味、わかるよね。こないだも言ったけど、
やっぱり一緒に住むの、どう?
今回みたいに体調崩したり…
見張ってないといろいろ無理しそうだし」

真剣な顔してるかと思ったら、
ニヤリと笑う和弥さん。

…嬉しい。初めて合鍵もらった。

「…本当にいいの?…後悔しない?」

和弥「後悔ってなんだよ、そんなもんしねーよ。」

「ふふ。ありがと。」


そうして、私たちは一緒に住むことになった。
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