医者の彼女
友里「なんか亜妃達ってカップル感ないよね。」

「…それは私も思う。」

みさき「デートしたりしないの?」

「…忙しいからね。」

花凛「亜妃はデートとかしたいって思わないの?」

「そりゃ少しは思うけど…でも。
一緒に居てくれるだけで充分。…ずっと
1人だったから、1人じゃないって安心する」

これは本当。付き合えることになって、
同棲して、一緒にご飯食べれるだけで
充分幸せだった。


みんなと別れて家に帰り、夜ご飯の準備をする。

今日はハンバーグにしようかな…
前作った時おいしいって言ってくれたし。

ハンバーグと、付け合わせにポテトサラダと
野菜スープを作る。

ある程度の下ごしらえをして、後は
ハンバーグを焼くだけの状態にして
和弥さんの帰りを待つ。

…今日も遅いなぁ。

ここ最近、当直じゃない日でも日付が
変わるくらいに帰ってくる事も多かった。
忙しいって事だから、当たり前なんだけど
連絡もないからちょっと不安になる。

…一緒に食べたかったけど、先食べてよ。

自分の分だけ焼いてご飯を食べる。

食べ終わって、ソファでTVを見てたら
いつの間にか寝てしまっていた。

和弥「亜妃、あーき。」

「ん。あ…ごめんなさい、寝てた…お帰りなさい」

和弥「あぁ、ただいま。遅くなって悪かったな。」

「ううん。仕事だもん、仕方ないよ。
あ…ご飯は?」

和弥「あぁ…悪い。食べてきた」

「…そっか。お風呂入る?溜めてくるね」

時計を見ると12時半。

ご飯食べたならせめて連絡くれたらいいのに…
そんな事を思いながらお風呂を溜める。

「溜まったよ」

和弥「あぁ、ありがとう。入ってくるな」

和弥さんがお風呂に入ったのを見届けて、
ハンバーグを焼き始める。

…せっかく作ったのになぁ。明日のお弁当にしよう。

…あ、結局誕生日も聞きそびれちゃった。
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