あのお盆休みから数週間が経ち、日常が戻り慌ただしい日々が続いている。
真由を保育園へと送り、会社へ行く。そんな毎日さえ幸せを感じていた。

仕事も忙しい日も多かったが、礼華さんや家政婦さんの助けもあり順調にこなせている。

「松永さん、今日の夜、会食入ってた?」
海外の書類の翻訳をしていた私は、その手をと止めて部屋へと入ってきた真翔さんを見た。

「今日は入っていません。午後からSテックとの最終の打ち合わせだけです」
「そっか」
朝スケジュールも確認したのに、珍しくそんなことを聞いてきた真翔さんに私は首を傾げた。

「どうされたんですか?」