一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています

俺の咲綾への思いは底なしで、自分でも怖いぐらいだ。
あのすれ違ってしまった年月が悔やまれるが、それ以上にこれから咲綾と真由と幸せになる。
そんな気持ちであのプロポーズから5か月後の今日、俺達は結婚式を挙げた。

俺は咲綾と親しい人だけの式で言いと言ったのだが、咲綾も仕事をしているせいか、きちんと大村グループとして式をしたほうがいいと咲綾から言ってくれた。

『素敵なプロポーズで充分』
そう言って笑ってくれた咲綾に惚れ直したのは言うまでもない。

そんなわけで、取引先も招いての盛大な式になった。そのため準備はもちろん今日もとても忙しかった。

しかし、ベールガールをした真由と亜里沙はとてもかわいかったし、ウエディングドレスの咲綾は息を呑むほどきれいで、温かな式になったと思う。

『今日ぐらい二人でゆっくりして』
そんな礼華ちゃんの計らいで式を挙げたホテルのスイートルームにいる俺達。
< 298 / 299 >

この作品をシェア

pagetop