あの滑走路の向こう側へ✈︎✈︎✈︎

二十、返事もできず




それから1ヶ月も経った頃、
崇からのメッセージが届いた。

〈こっちの仕事も落ち着いて、
 明日の夕方の便でそっち戻るよ〉

明日は早番だった。
夜の便で到着する崇とはすれ違いだ。
玲奈はホッとした。

〈明日は早番だから、夕方はいないなぁ〉

〈明日、早番なんだね。夜は予定ある?〉

う、しまった、仕事って逃げられない…
仕方なしに玲奈は返信した。

〈いや、予定はないけど〉

〈良かった!会わせたい人がいるから、
 夜、実家来てよ〉

あぁ、逃げられない…
でも、ずっと崇が言ってた事だし、
逃げても先延ばしにするだけだ…

〈わかった、伺うね〉

玲奈は傷付く覚悟を決めた。


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